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「将来は教員になる」
そんな漠然とした夢を、中学生の頃から私はずっと抱いてきました。幼い身で将来の仕事など分かるはずもないのに、不思議と「教師になりたい」という思いだけは、どうにも心にしっくりときていたのです。

しかし、成長するにつれて、既存の義務教育に漂う画一的で一辺倒な“ものさし”に違和感を覚えるようになりました。たまたま出会えた先生方は、皆よい意味で「変わって」いて、それぞれ独自の“ものさし”を持っていましたが、それも“先生ガチャ”のような偶然の産物にすぎません。子どもたちの未来が運に左右される現状は、やはりおかしいのではないか――そんな疑問は、高校卒業後に多様な人と出会う中で、やがて私の中で確信へと変わりました。

2025年の現在、私は外資系メディア企業の営業マネージャーとして働いています。肩書きだけを見れば立派かもしれませんが、実態はアメリカ本社の日本支社に勤める「社畜」です。そして思うのです。学校の先生もまた、多くのサラリーマンと同様に“社畜”としての側面を持ち合わせているのではないか、と。

ONE PIECEの海軍大将・黄猿が口にした「わっしは社畜だよ」というセリフ。社会人生活7年目を迎えた今、その言葉が胸に深く響きます。資本主義社会で生き抜くにはお金が必要ですし、組織に属している以上、自分の意見ばかりを押し通すわけにもいきません。教師であっても、組織に縛られる場面は多いはずで、本当にやりたいことを貫くのは難しい――それが現実なのでしょう。

このジレンマを抱えたまま一生を終えるのは、私は嫌です。だからこそ「考え、動く」ことが何よりも大切だと実感しています。心の奥底にある「本当にやりたいこと」こそが、行動の原動力になるはずです。

私の場合、その想いは「教育を変えたい」というものでした。正直に言えば、「良い大学に行き、良い会社に勤める」という一種のカルト宗教めいた価値観を覆したい。私は、既存の制度に縛られなくても挑戦できる“インターネット”という武器を通じて、私はそれを実現します。

近年はYouTubeなどで成功を収めた起業家やインフルエンサーのストーリーが数多く語られていますが、その背景を見ると、幼少期を海外で過ごしたり、名門校出身であったり、裕福な家庭に生まれたりと、特別なバックグラウンドをもつ方も少なくありません。もちろん、それ自体は素晴らしい成功談なのですが、再現性という点ではどうしても限られがちです。既存教育への皮肉を込めて臆せず言うなら、そうした話は「エリートのエリートによる、エリートのための成功体験」にすぎないようにも見えます。

私は東京都板橋区志村という、ごく普通の住宅街で育ちました。両親は高卒で、父は高校卒業後に職業訓練校を経てからずっと一つの会社に勤め続け、母は専業主婦兼パートとして家計を支えていました。4人兄弟の長男として、決して裕福なわけではなかったものの、水泳や柔道、体操、高校受験期の塾通いなど、やりたいことを不自由なくやらせてもらえたのは両親の惜しみない支えがあったからこそ。こうした事実を胸に刻むことで、私が生きるべき道や大切にしたい価値が見えてきます。それこそが両親への恩返しになると信じ、日々感謝を忘れずに過ごしています。

一方で、学歴や家柄だけを見れば、「エリート」とは程遠い環境だったかもしれません。それでも高校、大学、社会人と、多くの人と出会ううちに、自分はなんと恵まれた環境で育ったのだろう、と気付かされました。何気ない日常や家族旅行など、当たり前のようでいて温かい思い出こそが、家族として、人間としての本質的な部分なのだと痛感したのです。

同時に、そうした人生の本質的な価値をもっと早くから知っていたら――とも思います。私自身、画一的な学校教育に支配された思考で、偏差値だけで人を判断するような醜い色眼鏡をかけていた時期もありました。学歴や家柄といった価値観にのみ縛られていないだろうか――実は、その固定観念こそが私たちの可能性を狭めているのかもしれません。だからこそ、自分自身の“ものさし”で物事を判断し、誇りを持って自分の道を切り拓く生き方が、もっと堂々と評価される社会になってほしいと、私は強く願っています。

こうして、ありのままの環境で得た気づきや、「自分のものさし」で生きる大切さを広めたい――そんな思いから立ち上げたのが「Vank.jp」です。実は「Vank」という名前には、高校時代に親友のあだ名「Van」から生まれた架空の会社というエピソードがあり、当時はただの冗談でした。しかし社会人になり、自分が“本当にやりたいこと”を見つめ直した今、その架空の社名が現実のメディア名へと形を変えたのです。

後付けではありますが、「VANK」という4文字には、次のような意味を持たせています。

  • V: Value(価値)
    他人の顔色をうかがうのではなく、自分の矜持で価値を決める。
  • A: Awaken(目覚め)
    常識を疑い、偏見を捨て、真の眼で判断する姿勢。
  • N: Nurture(育む)
    現状維持は衰退と捉え、失敗を恐れずに学び続ける謙虚な心。
  • K: Kindness(優しさ)
    自己愛、家族愛、友情愛を大切にし、お互いを想いやる。

こうした想いを胸に、私は「Vank.jp」で、多種多様な人々の物語を発信していきます。学歴や出自、いわゆる“特別な背景”の有無にかかわらず、自分の挑戦と努力によって未来を切り拓いてきた人々を紹介し、どこにでもいる普通の人が、どうやって夢を実現させていったのか――そのリアルを伝えたいのです。

「自分にもできるんじゃないか」
そう思ってもらえるきっかけを、少しでも届けたい。あなたが本来持っている可能性に、わずかでも光を当てられれば、それ以上にうれしいことはありません。

Vank.jp 代表 兼 編集長
宮原 礁太

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