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「将来は教員になる」
そんな漠然とした夢を、中学生の頃から私はずっと抱いてきました。幼い身で将来の仕事など分かるわけもないのに、不思議と「教師になりたい」という思いだけは、どうにも心にしっくりときていたのです。

しかし、成長するにつれて、既存の義務教育に漂う画一的で一辺倒な“ものさし”に違和感を覚えるようになりました。たまたま出会えた先生方は、皆よい意味で「変わって」いて、それぞれ独自の“ものさし”を持っていましたが、それも“先生ガチャ”のような偶然の産物にすぎません。子どもたちの未来が運に左右される現状はやはりおかしいのではないか――そんな疑問は、高校卒業後に多様な人と出会う中で、やがて私の中で確信へと変わりました。

2019年に大学を卒業してから現在に至るまで、私は外資系メディア企業の営業マネージャーとして働いています。肩書きだけを見れば立派かもしれませんが、実態はアメリカ本社の日本支社に勤める「社畜」です。そして思うのです。学校の先生もまた、多くのサラリーマンと同様に“社畜”としての側面を持ち合わせているのではないか、と。

ONE PIECEの海軍大将・黄猿が口にした「わっしは社畜だよ」というセリフ。社会人生活6年目を迎えた今、その言葉が胸に深く響きます。資本主義社会で生き抜くにはお金が必要ですし、組織に属している以上、自分の意見ばかりを押し通すわけにはいきません。教師であっても、組織に縛られる場面は多いはずで、本当にやりたいことを貫くのは難しい――それが現実なのでしょう。

このジレンマを抱えたまま一生を終えるのは、私は嫌です。だからこそ「考え、動く」ことが大切だと実感しています。ここで、心の奥底にある「本当にやりたいこと」こそが、行動の原動力になるはずです。

私の場合、その想いは「教育を変えたい」という形を取りました。正直に言えば、昔から「良い大学に行き、良い会社に勤める」という一種のカルト宗教じみた価値観をどうにかして覆してみたかった。そして、既存の制度に縛られなくても挑戦できる“インターネット”という武器があるのだと確信したのです。

近年はYouTubeなどで、成功した起業家やインフルエンサーのストーリーが多く語られていますが、その背景をよく見てみると、幼少期を海外で過ごしたり、名門校出身であったり、裕福な家庭に生まれたりと、特別なバックグラウンドをもつ方も少なくありません。もちろん、それ自体は素晴らしい成功談なのですが、再現性という点ではどうしても限られがちです。既存教育への皮肉を込めて臆せず言うなら、そうした話は「エリートのエリートによる、エリートのための成功体験」にすぎないようにも見えます。

私は東京都板橋区小豆沢という、ごく普通の住宅街で育ちました。両親は高卒で、父は高校卒業後に職業訓練校を経てからずっと一つの会社に勤め続け、母は専業主婦兼パートとして家計を支えていました。4人兄弟の長男として、決して裕福なわけではなかったものの、水泳や柔道、体操、高校受験期の塾通いなど、やりたいことを不自由なくやらせてもらえたのは両親の惜しみない支えがあったからこそ。その事実には、今も頭が上がりません。

学歴や家柄だけを見れば、「エリート」とは程遠い環境だったかもしれません。それでも高校、大学、社会人と、多くの人と出会ううちに、自分はなんと恵まれた環境で育ったのだろう、と気付かされました。何気ない日常や家族旅行など、当たり前のようでいて温かい思い出こそが、家族として、人間としての本質的な部分なのだと。

これら人生の本質的な価値をもっと早くから知っていたらと、強く思います。私自身、画一的な学校教育に支配された思考で、時には偏差値で人を判断するような醜い色眼鏡をかけてしまった時期もありました。学歴や家柄といった価値観にのみ縛られていないだろうか――実は、その固定観念こそが私たちの可能性を狭めているのかもしれません。自分自身の“ものさし”で物事を判断し、誇りを持って自分の道を切り拓く。そんな生き方がもっと堂々と評価される社会になってほしい。私はそう願っています。

そこで、「Vank.jp」というメディアを立ち上げました。ここでは、学歴や出自、いわゆる“特別な背景”の有無にかかわらず、自分の挑戦と努力によって未来を切り拓いてきた人々の物語を紹介していきます。どこにでもいる普通の人が、どうやって夢を実現させていったのか――そのリアルを知ってほしいのです。

「自分にもできるんじゃないか」
そう思ってもらえるきっかけを、少しでも届けたい。あなたが本来持っている可能性に、わずかでも光を当てられれば、それ以上にうれしいことはありません。

Vank.jp 代表 兼 編集長
宮原 礁太

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